botan-ao原作(小説) 感想botan-ao

 

「今日から(マ)王!大研究」より

 <<Night-Night おやすみ>>

 眞魔国での夜の過ごし方は、紅茶をお供に静かに読書。いいですねぇ、ほのぼのタイム。とても優雅な感じがします。

 子供用教材を読むユーリ陛下のお相手をするのは、やはりウェラー卿。今回も、カップの持ち方一つをとっても 可愛らしいと、有利を溺愛しまくりです。さすが、周囲も認める過保護マン。(笑)

 さて、話は地球でのテレビの話題に移ります。そこでコンラッドは、ニュースの便利さの一つに“鳩にでかい顔をされない”ことを挙げているのですが……そんなに白鳩飛べ飛べ伝書便の鳩は偉そうにしているのでしょうか?それとも、眞魔国民が勝手に有難がって大切にしているだけ?どちらにしろ、眞魔国では鳩は上位の存在のようです。(バストアップに使っちゃう人もいますが。笑)

 そして話は更に進み、子供用教育番組について。どうやらコンラッド、一度は体操のお兄さんを目指したようです。うん、その爽やか好青年の笑顔(←でも見る人が見れば胡散臭い笑顔)をもってすれば、人気のお兄さんになっていたでしょうね。NKの元体操のお兄さんも、ママさんたちに大人気で、CMなどで活躍中ですし。

有利も、グレタのために眞魔国でもそういう番組……ならぬ劇を作れないかとパパさんぶりを大発揮。ほんと、娘思いですね。そして、その劇のメインキャラとして影絵が挙がります。が、またしてもコンラッド。ハイエナ(←あなたの幼馴染が喜びます)やら、ハゲワシやら、とても微妙なものばかり作ってくれます。ボーイスカウトではこれが受けるのでしょうか?まぁ、私も人のこと言えるほど影絵ができるわけではないのですが。

そして最終的には、燃える教育者・コンラッドと有利(←半ば強制的)の共同合作となるわけですが……。ウェラー卿、それは教育者魂というより、溺愛の度が過ぎた、ただのバカ親(←親バカじゃないですよ)なのではないですか?「NT分室」の10月号に続き、ちょっと引きました。(苦笑)

 

 

 

月刊Asuka 066月号付録 「(マ)スペシャルファンブック」より (Short×5本)

Special Short <<TANGO>>

 5月も間近ということで、子供の日にちなんだお話のようです。この話も、全て会話のみの構成。相変わらず喬林先生は凄いです。

 さて、冒頭から意味不明。(笑)誰かがグレタに、端午の節句はアルゼンチンの祭りだと嘘を教えたらしく、有利はご立腹です。次男は犯人はアニシナ嬢じゃないかと言っていますが、なんでアルゼンチンを彼女が知ってるんでしょう?むしろ、そんなこと言ってる次男さんの方がよっぽど怪し……(うわっ、剣が煌いた!)。

 そして、いつも愉快な(?)ヴォルフラム。今回は何を勘違いしたのか、鯉のぼりの中に入っちゃってます。次男にまで「あの子のことは最近、俺にもちょっと……」とか言われるほど謎のようで。そんな三男に、有利は助言します。「婚期を逃すって話だぞ」……それ雛人形。(by.管理人&次男)眞魔国は勘違いに溢れているようです。(笑)

 最後も最後で、コンラッドがやってくれてます。“結婚という形式にこだわらない主義”だとか、グウェンまで話に出して、寒いダジャレを言ってみたり……。

 まだまだツッコミたい点は沢山あるのですが(笑)、後が詰まっているので、この辺で。 

 

 

Short Short 1 <<父子。>>

 子供ってやっぱり、小さい頃は、親と結婚するーって言うもんなんですね。(渋谷兄弟は言わなかったようですが。…男の子は言わないのかも?)私も昔、父に言ったらしいです。母には「お花を持ってお祝いに来てね」と言ったそうで。未だに親から言われます、このことを。笑われながら。(泣)

 って、私のことはどーでもよく。(←をい)有利も親には言わなかったのにグレタからは言われたようで……世の中って世知辛い。(←は?)村田に幸せモード一杯で軽く自慢すると、早速彼のズレた(でも素晴らしい)発想により、水をさされます。「本気にしてはいけない」と。

 なぜなら、グレタと有利が結婚すれば婚約者が義父で、グレタがヴォルフと結婚すれば婚約者が義息子で……。昼メロ世界の住人のように仕立て上げられ、本気で嫌がる有利陛下なのでした。

 

 

Short Short 2 <<母子。>>

 ウェラー卿の秘密、大公開!な話。(笑)

 有利がコンラッドに、欠点はないのかと尋ねます。(もちろんギャグの寒さは指摘しつつ。笑)それに対してコンラッド、「(自分は)欠点だらけ」と爽やか(あくまで有利談。笑)に謙遜しつつも、実は泳ぐのが苦手だったと告白。

 水への苦手意識を克服するために、母親による拷問のような特訓(さすがです、ツェリ様。)に耐え、最後には魚人姫と恋に落ちるほどに無事 苦手を克服……ま、マジですか!?恋?

 魚人姫っていうと、あれですよね?「めざ(マ)」で有利がムラケンと間違えたあげく、「両脚の生えたマグロ」と称した、あの……。恋に落ちた次男も、あの時の三男よろしく“とれとれピチピチお魚抱き”をしたんでしょうか? あ〜……、また私の中で、次男の変人度がワンランクアップ。(笑)

 なんにせよ、自由恋愛主義者の息子として、立派に成長しているようです。

 

 

Short Short 3 <<兄弟。>>

 どの兄弟かといいますと、三兄弟のうちの 長男と末っ子くん。いきなりヴォルフラムが、芸術面は長兄譲りなんだと断言します。……親子じゃないのに遺伝?(by.管理人&長男)

 しかし構わずヴォルフは語り続けます。自信作の有利の絵(←グウェンにはタヌキに見えたそうな。)、グウェン作のナマケモノとカバのあみぐるみ(←グウェンはヒツジとワニのつもりだったそうな。)、どれも本物そっくりで素晴らしいと。……なんかもう、読んでいてグウェンが哀れで。(笑)三男は、NT分室の小説でもグウェンのあみぐるみは「大人の前衛芸術」だと言っていましたから、本気なんでしょうけどね。

 でもまぁ、別の意味で二人の芸術センスは同じなのかもしれません。“全く本物に見えない”という点で。(笑) ちなみにコンラッドは芸術面はどうなんでしょうね?ちょっと気になりました。

 

 

Short Short 4 <<質問。>>

 ラストは、かつてプー同盟を結んだ 長男閣下と王佐閣下。

 両シマロンへの軍事防衛線についてという、なかなか重要かつ深刻そうな話し合いの中、一人の男が手を挙げます。「はい!先生」……何でそうなる。そんな変テコ発言をしたのは、自分こそがその先生でしょうに、と思わずツッコんであげたくなるギュンター閣下。彼の質問は、“なぜグウェンは早く結婚しないのか?”。

 そしてグウェンが答える前に(彼は答える気もなかったでしょうが)、ギュンターが勝手に噂の6つを候補として挙げます。どれもひどく、そして面白いのですが、中でも女性兵士の中で伝説になっているという“運命のこねこたんと巡り会うその日を待っているー”には笑いました。(笑)

 6つ目の“陛下狙い”説に、自分で言っておきながら反応するギュンター。眼から赤い殺人ビームって……。今、お菊の姿じゃないでしょうに。(苦笑)

そしてラストは「るべりー陛下」と読み方 間違いまくりの王佐に、「クッションを全部持っていけ」と笑点の反応をする長男。なぜ彼が笑点を知っている。(笑) そういえば「TANGO」にも笑点ネタが。喬林先生は笑点が好きなんでしょうかね?とか関係ないことを考えちゃいました。

 

 

 

ギュンター閣下の汁だくセット 特製ペーパー

 <<やればできる子なんだから!>>

 陛下曰くの「にゅーギュンター」到来。(笑)ペーパーの表には『夏から綴る愛日記』と書かれていたので、てっきり中身はギュンターの暴走妄想日記なのかと思っていたら、ちゃんと一つのお話でした。しかも、ギュンターではなく有利視点。

 始まりは、有利とその名付け親、愛娘の“留守がち仲間”が血盟城に帰還したところから。どうやら話は「(マ)王奥」の続きになっているらしいのですが、未読の私にはサッパリでした。まぁ一応、おおまかに説明はしてありましたので、特に読みづらいことも なかったですけどね。

 しばらく城を空けてしまったため、いつもの如くぎゅぎゅぎゅ閣下からの「おかえりのギュッ!」をされるだろうと、わざわざ両腕を広げて受け入れ態勢をとる有利。ある意味、「さぁ!僕の胸に飛び込んでおいで!」状態です。そんなことをされれば喜んでギュン汁ごと飛び込んでいくであろう王佐はしかし、優雅な物腰で彼らを迎え入れます。抱擁もなければ、ギュン汁もなし。

 初めは違和感を覚える程度だった有利も、さすがに10日を過ぎると落ち着かなくなります。この10日間1回も彼に抱きつかれず頬擦りもされず、ギュン汁にいたっては一週間かけられなかったのは初!……そんなにしょっちゅう 抱きついて頬擦りして汁をかけているんですね、ギュンター。(苦笑)でもそれも報われたようです。有利が物足りなく感じているんですよ。習慣とは恐ろしい。(by.管理人&有利)

 性格だけでなく服装はジャニーズのように(笑)変わってしまった王佐。しかし次男から昔の彼はこんな感じだったと聞き、有利は悩みます。自分の出来が悪いために、ギュンターは教育係としての過剰なストレスで壊れてしまったのだと。……実に彼らしい誤解。(笑)

 だったらこのまま「にゅーギュンター」のままでも……と思っていたら、事態は急変。何と彼の変化の原因は、15日前の有利と同じ「人面疽(赤バージョン)」だったのです。すぐに剥がすよう勧める有利に、陛下とおそろいが欲しかったとか、元に戻ったら陛下に嫌われるとか(←自覚してたんですね。苦笑)、乙女みたいな発言をするギュンター。そんな彼に、思わず有利もくすぐったい気分になります。そんなに一生懸命好きでいてくれるのに、嫌いになるわけない……と。よかったねぇ、ギュンター、有利がいいヤツで!(←コラ)

 そんなわけでアニシナのところへ人面疽を剥がしに行けば、用意されていたのは毒。さすがは毒女様。そして、人面疽が王佐の汁気を吸っていたこと、王佐のつけている赤い方は成長が3倍早いから取るのにかなりの苦痛と後悔を味わうことが発覚。ショックを受けるギュンターを余所に、話は終わりです。

 やっぱり王佐は汁気たっぷりでないとね、と改めて読者が思う話だったのではないかと思います。(笑)

 

 

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