botan-aoNT分室 小説の感想botan-ao

 

0510月号 <Conrad×Yuri

<<星の名前>>

 冒頭から独りで慌てる有利陛下、可愛らしいですね。モテない真面目君だからこそ、なせる反応。(←失礼?)眞魔国じゃモテまくり人生ですけどね。

 駄洒落に関してコンラッドにわざわざ謝るところも、実に彼らしく。そして、それに対してわざと傷ついた風を装う計算行動(笑)は、実にコンラッドらしく。

 さて、バルコニーで有利に星座を教えながら、コンラッドの思考は、スザナ・ジュリア嬢との思い出へと遡るわけですが。私は個人的に、原作のジュリアさんの方が好みです。マニメのジュリアさんも優しくていいと思うのですが、やっぱりまるマの女性は男勝りといいますか……、負けず嫌いで、熱血漢で、馬糞を踏んでも平気でいる彼女の方が(←ホンマかいな)、私は好きですね。

 そして、盲目のジュリアさんに星の輝きを伝えるコンラッド。……何であなたはそんなにかっこよすぎる発想が生まれるのデスカ? いや、参りました。さすが、老若男女に好かれる好青年。これも計算の行動?……いやいや、きっと地(じ)でこういうことがサラッとできちゃうんでしょうね、彼は。

でも、地球でいう北極星的ポジションの星に「ユーリ」と名付けたいというのは……少々溺愛しすぎじゃないですか、ウェラー卿。しかも眞魔国語的意味は「7月」ですからね。一年中位置が変わらない星としては、ちょっとマズイかもよ〜……と、かなりどーでもいいことを突っ込んでみた管理人でした。

 

 

0511月号 <Murata×Yuri

 今回のお話はムラケン視点。初めの会話も、彼のトレードマーク(?)の眼鏡の話題から。彼の、眼鏡を掛けていない人間にはレンズがどんな時にくもるか判るまい、という独白に、管理人は思わず内心で手を挙げました。「はい!すみません!私もその判らない人間の一人です!!」

 ……まぁ、そんなことはどうでもよくて(←をい)。二人はムラケンの過去の記憶の中の人物たちについて語っているようです。が、その最中に肉まんとあんまんを二人で半分こしたり、一本の缶コーヒーを分け合うなんて、なんだか女子みたいですよね(←どんな例えだ)。男子もよくするんでしょうか?まあ、それだけ仲がよいってことなんでしょうが。

 さて、ムラケン君の話で、大賢者さまは実は性格に問題アリ、なんてことが発覚するわけですが。「きっとうまく (周囲の人を)騙してたんだろうなー」(by.ムラケン)……え?どっかにもそんな人がいたような。(笑)

 とはいえ、やっぱりムラケン君も、気苦労は絶えなさそうですね。厄介な前世の記憶があったり、気持ちが沈みかける魔王を 笑い飛ばして引っぱり上げたり。 でも、“幸せ”と思えるようになれたのは、本当によかったと思います。

 そして、その原因でもある、呼び方一つで熱くなっちゃう魔王陛下。(笑)まぁ、彼らしいですけどね。婿養子説で切り返すムラケン君も実に彼らしい。一体どこからそんなナイスな発想が?ぜひ一度、彼に“上手な世渡り法〜口述編〜”を教わりたいものです。

 

 

0512月号(1) <Jennifer×Yuri

12月の三部作、第一弾。この三部作はずっと、有利と相手の会話文のみで構成されているんですよね。それでちゃんと人物たちの状況がわかるんだから、さすがプロです、喬林先生!!(←何を当たり前なことを)

 さて、(1)は子供時代の有利と美子ママの会話ですが、やっぱりどの子にも来るんですよねぇ、サンタさんの存在を疑う時期が。たいていクラスに数人、「サンタなんて いないんだぞ!」と、信じている子に言っちゃう困ったちゃんがいて、信じている子は不安になるんですよね。(←自分の体験談だったり。笑)

 そんな経緯……を辿ったのかどうかは不明ですが、サンタさんはいるのかと美子ママに尋ねるチビ有利くん。次々に痛いところを突く質問をしますが、さすがは横浜(ハマ)のジェニファー。サンタの血糖値、有名な新聞記者の話、時には“サンタ苦労ス”なんて、どこかの国の次男が言いそうな(笑)駄洒落を交えながら、どんどん上手にかわしていきます。私も将来、ちびっ子に同じ質問をされたら使ってみようか……いや、私は絶対 途中で噛むか台詞を忘れるな。(苦笑)

 しかし、銀河鉄道9●9の話題に対して、メーテルになっちゃ嫌だと反応するチビ有利って……。やはり、小さい頃からツッコミや驚きのポイントがズレていたんですね。(←失礼な) 「お縄」なんて言葉を使うあたりは、ジェニファーさんの教育の陰が窺えます。新たに「組長」という言葉も教えちゃいましたし。(笑)

 とはいえ、子供の夢を壊さない。やっぱり美子ママは素敵なお母様だと思います。

 

 

0512月号(2) <Wolfram×Yuri

 (2)では、婚約者二人でサンタになりきり、眞魔国の子供たちにプレゼントを……って、本気ですか!?一体何十人、いや何百人分作って配る気ですか?!

 ……まぁ、細かい突っ込みは置いといて。(笑)私、常々疑問に思ってたんですよ。眞魔国でクリスマスしていいのかと。一応(?)、クリスマスはキリストの誕生日であり、キリストは神。魔族とは真逆です。何しろ眞魔国では、赤ちゃんへの賞賛は「神々しい」ではなく「毒々しい」、「歩行者天国」は「歩行者地獄」と称されるような国ですから。でも平気でこんな風にしているということは、OKなんでしょうね。おそらく提案者は有利でしょうから、彼の言うことには皆、基本的に大賛成なのでしょう。(笑)

 さて、ヴォルフラムの発言で次々と明らかになる新事実。グウェンのあみぐるみは大人の前衛芸術だとか、それをグウェンに教えた師匠であるアニシナの「毒女の宅配便」が存在するとか。どんな恐ろしい……いえ、素晴らしい宅配便なんでしょう。“あっという間”に運んでくれるそうなので、きっと魔動装置か何かでバビュンと荷物を(飛ばして)届けてくれるのでしょう。ただし、落下した時の衝撃で、荷物の中身が壊れる可能性大、みたいな。(笑)

 しかし、言われてみれば確かに、「深夜にこっそり入ってくる」ってあたりだけを考えると、サンタは不審者なのかもしれませんね。ヴォルフラムの突っ込みに、妙に感心してしまいました。

 そんな美少年は、有利のサンタ姿に照れてみたり、戦闘以外にも炎の術を使って有利に感心されたり、そのまま調子に乗ってちょっとした騒ぎを起こしちゃったり。(笑)八十二歳とはいえ、やっぱり可愛らしい(←え?)ヴォルフラムなのでした。

 

 

0512月号(3) <Conrad×Yuri

今回はお馴染み(?)のコンビ、コンラッドと有利。(2)でヴォルフラムの起こした騒ぎを聞きつけて、超が付く過保護な名付け親が すっ飛んできたというワケです。

 前回の婚約者二人組みに続き、コンラッドや一部の警備さんまでサンタ姿になっているそうで。凄いですね、誰がそんなに大量にサンタ服を作ったんでしょう?……グウェン?(笑) ものすごく個人的なことを言わせて頂きますと、サンタ姿で大騒ぎなヨザックを登場させてほしかったです。せめて会話の中だけでも。だって、変装はお庭番の花でしょう?彼が女サンタの格好だった日には、私は大爆笑です。(笑)

 さて、話は外国での年越し法についてになるのですが……さすがだ、アメリカ人!(by.有利&管理人)知らない人とも平気でキスするんですねぇ。アメリカでは年越しはしないぞ、と密かに思った管理人でした。(笑) しかしコンラッドは、右にいたシスターさん相手にしちゃったそうで。しかもそれを語る時の表情が余裕の笑みとは。次男、さすがです。

 そして彼の左にいた女装中年男さん、期待で両目を潤ませるって、コンラッドにしてほしかったんですか!?老若男女に好かれるというのも、時には不幸なものですね。でも、その人のヅラを直してあげただけなのに、わざと思わせぶりに有利に話すあたり、次男の腹黒な面がちょっと顔を出してましたね。(笑)

 

 

061月号 <Adalbert×Maxine>

遂にこちらにも登場しました!まちょポニ(by.喬林先生)のお二人です。どちらも初登場時は いかにもな悪役で、私は苦手だったのですが、アーダルベルトは「地(マ)」で、マキシーンは「これが(マ)」で、大分認識が変わりました。「お父さま?」事件は笑いました〜。(笑)

 話はいきなり“ケンシロウ”の逆バージョンのような台詞から始まります。ナイジェル・ワイズ・絶対死なない・マキシーンは、ケンシロウの攻撃を受けても、やっぱり生きているのでしょうね。(←それはどうだろう)

 場所は酒場。やはり男同士が本音を語り合うには、お酒は不可欠のようです。酔っ払いで、三十二歳で、賓客であることを主張したい 傍迷惑人間・マキシーンは、店主を呼びつけて“ウワラバ焼き”を注文します。……何それ?(by.カリポニ&管理人)実に気になりました。

 話は進み、小シマロン軍人の覚悟のほどが語られます。サラのためになら命など惜しくはないという発言は、読んでいて妙に可哀想な気持ちになりました。「ああ〜、あなた、そのうちその陛下に裏切られちゃうのよ……」と。許すまじ、サラっ!!(←をい)

 遺言状も哀れでしたね。空白の欄……何だか一生埋まらなさそうで。(←そこかい)そりゃあ、グランツの若大将でなくとも目頭が熱くなるってもんです。

 でも最後はやっぱり、ジーンときました。小シマロン軍人にも、いいところがあるじゃないかっ!!今回のお話でまた一つ、私の中での“まちょポニ”のランクが上がりました。(笑)

 

 

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