目覚めた瞬間に思ったのは、「自分はまだ生きている」ということだった。 一番に目に飛び込んできたのは、崩れた瓦礫に縁取られた歪な夜空。そこに浮かぶ月の光はやけに目に染みたし、周囲のあちこちからは鼾や寝言が聞こえ、それらに混ざって小声の会話と何かを煮るようなグツグツという音も聞こえた。その判断が正しかったのを証明するかのように、食欲を刺激する匂いが鼻を掠め、けれど全身は空腹よりも苦痛とダルさの方をもっと強く訴えてきて――
それら全ては、ゾロが「生きている」という証だった。 視覚も、聴覚も、嗅覚も、身体感覚も、全てがまだ、ゾロの元から去ってはいないということ。 ゾロは仰向けのまま、重い頭部を無理やり左へと捻った。たったそれだけの動作でも、首が悲鳴を上げる。錆び付いたブリキの如く、ギシギシ軋む音が聞こえるようだ。悔しいが、まだ起き上がることは出来そうになかった。もう一眠りでもすればきっと、起きられる身体にまで回復していると思うのだが。 そんな勝手な見当をつけながら、ゾロは限界まで視線を巡らせた。続いて、再び痛みに顔を顰めながら右を向く。 左側の視界には被害者の会の連中しか見当たらなかったが、右を向くとすぐに、自分の船の船医の姿が目に入った。ゾロが横になっている寝台(といっても、大きな瓦礫に布を敷いただけのようだが)から人が並んで2人通れるほどの距離を開け、瓦礫の椅子の上でユラユラと船を漕いでいる。その姿にほっと小さく息を吐き、ゾロはそのまま視線を上方へ向けた。 立っていれば当然「上」は夜空になるが、仰向けに横になっている今のゾロにとっては「正面」が夜空だ。頭部を右に倒したまま限界まで視線を上げた先、屋敷の奥の一角では、ふわりと湯気が上っていた。さっきから続いている小声の会話も、グツグツと何かが煮える音も、肺いっぱいに満たしたくなるイイ匂いも、全ての発生源はそこだ。 湯気の立ち上る鍋をかき回すのは、金髪で片目を覆っている男。これで、ゾロと同じ船の仲間は2人目となる。 その姿を捉えた瞬間、脳が反射のように、ゾロの持つ最も新しい記憶の断片を弾き出した。 『てめぇの野望はどうした……っ!』 それは、クマと対峙したゾロに向かって、サンジが放った言葉。 変わったものだ。 思い、ゾロはかつて海に沈む直前に聞いた、サンジの正反対の叫びを思い出す。 『簡単だろう!!野望捨てるぐらい!!!』 いいや、違うな。 ゾロは自分で自分の考えを否定した。正反対などではない。あの男は元々、野望があって、それを捨てずにいた男だ。捨てた「ふり」をして、けれど本当には捨てきれなかった男。 野望の重さも大切さも知っていて、だがそれよりも更に、サンジは命の重さと大切さを知っているのだろう。だからこそ出た、あの海上レストランでの叫び。 だがサンジは、仲間のためとなると、その大切であるはずの命を自ら投げ出すことを躊躇わない。あの海上レストランとオーナーのために己の命を張ろうとしたことも、後からルフィに聞いて知っている。 ―― それはきっとサンジが、命よりも、誰かを大切に想う気持ちの方がもっと大事だと考えているから。 ゾロの価値観は、サンジのそれとは違う。 そして、違うからといって否定するつもりはゾロには無い。 無い、けれど。 一つだけ、今でも納得していないことがある。 「おい、そっちの準備できたか?」 鍋をかき回しながら、サンジがチラリと視線を背後にやった。 瓦礫のテーブルで、何やら下ごしらえをしていたらしい2人の男のうち1人が、弾かれたように顔を上げる。恰好からして、その男達も料理人のようだ。被害者の会の中にいた者たちだろう。複数の海賊団がいたのだから、その数だけ料理人がいておかしくない。 「あーっと、ちょっと待ってください、あと3秒……―― はい!できたっス!」 「1秒遅ぇ」 「厳しいっスよ、サンジさーん……!!」 「バーカ。いくら見習いだからって、料理人目指してんなら、今のうちから体内時計鍛えておくに越したことはねぇぜ?」 男の嘆く様子がツボに入ったらしい。クツクツ笑いながらも、受け取ったザルの中身を鍋に投入し、掻き混ぜる。 活き活きと料理をする、その姿。サンジという男は、心底楽しそうに料理を作る。今この瞬間だけでなく、船でも、いつだって。本当に料理が好きで好きで堪らないんだと、キッチンに立つその背が語っている。 作るのも、食べさせるのも、食べる誰かを見るのも――きっと全てが、この男の幸せ。 ――おまえが料理人(コック)をやめられるわけねぇだろ。 それに、オールブルー。 戦闘には手を使わないという、どこまでも料理人であるこの男が、料理人の史上のその夢を、諦められるわけがない。 だからこそ、サンジのあの一言を聴いた瞬間、ゾロの中で何かが音を立てて切れた。 『悪ぃが、コックはまた他を探してくれ』 「よし。これはもう煮込むだけだし、そこにある大量のジャガイモ持ってこい。今のうちに洗って皮剥くぞ。三人もいりゃあスグだろ」 「了解っス!皮剥きは雑用で散々やってきたから、オレ等も得意っスよ!――って、おわっ!」 何やら残念な悲鳴と共に、籠に納まっていたジャガイモが、数個ほどゴロゴロと床に転がった。悲鳴の主は、さっきサンジに1秒遅いとツッコまれていた男だ。 これにはさすがに、もう1人の見習い(だと勝手に判断)の男も呆れたようで、調理台を拭いていた手を止め、眉を顰めた。 「ばっか、何してんだ。ちょっとは落ち着けって」 「しかもうるせぇ。他の奴らが起きちまうだろーが」 「すんません……」 重ねて畳みかけてくるサンジに頭を下げながら、男が慌ててジャガイモを拾う。と、拾う最中にふとその顔が上がり、ゾロの視線とかち合った。 「あっ!」 「オイ。だからいい加減、でけぇ声出すなって……」 「サンジさん!剣士さんが!!」 「あ?」 男がこちらを指差し、サンジの片目もゾロに向く。 一瞬だけ絡む視線。が、それはすぐに相手の方から外される。 そのまま目を伏せたサンジは、銜えていた煙草を携帯灰皿に捻じ込み、小さく息を吐き出した。 「おめーら、悪いが2人でこの皮剥き頼む」 「やーっと目ぇ覚めたか、クソ剣士」 近づいてくるサンジの動きに合わせ、見上げる形になっていた視線を徐々に下ろす。その動作をしてようやく、ゾロは自分の目と首に負担をかけていたことに気付いた。 よく考えれば当然だ、ずっと目だけで上方を見上げるという無理な姿勢を取っていたのだから。その苦痛を忘れるほど、自分は一心にあの調理場の一角を見詰めていたらしい。甚だ自分の行動が理解できない。 「いーい匂だろ?けど残念だったな、てめぇにはまだ食わせてやんねぇーぜ。悔しかったらさっさとその身体治すんだな」 ゾロの枕元に立った男が、いつもの憎らしい笑い顔で見降ろしてくる。 「まずはとりあえず水か。……あぁ、けど、治療してから結構経ったとはいえ、もう飲んだりしていいのか?」 独り言のように呟いて首を傾げるサンジに、掠れた声でゾロは要望を口にする。 「……酒」 「ダメに決まってんだろ、阿呆。……とりあえずチョッパーを起こして、水飲んでいいか訊くか。おめぇの状態も診てェだろうしな」 独りで勝手に結論を出してこちらに背を向ける男に、ゾロは慌てて声を上げる。 「起こすな」 そのまま言葉を続けようとしたが、乾燥した喉が中途半端に貼りついて、急激に咳込んだ。口も喉も渇いていて、長く喋ることができない。 見かねたようにサンジは溜息を吐くと、「待ってろ」と一言残し、チョッパーではなく調理場の方へと足の向きを変えた。戻ってきたその両手には、計量カップに入った水と、小さめのボール。 「チョパーに訊くなってんなら、念のためまだ飲むな。口をゆすぐ程度にしろ」 しかめっ面の男の手によって、計量カップの少し尖った注ぎ口が、ゾロの口元に運ばれる。 これはつまり、この男がゾロに水を含ませ、それを男の持つボールに吐き出せと、そういうことなのだろうが…。 普段ならば「男相手にそんなこと」と嫌がりそうなサンジの意外な行動に、ゾロは思わず無反応で計量カップの中身をただ見詰めた。すると、焦れたようにサンジが舌打ちを零す。 「何だ、どうした。まさか自力じゃ無理とか言わねぇよな?口移し希望なら、一時的におれが預かってる見習いがあそこに2人いるから、どっちか選べ。おれはすぐさま退場する」 「違う」 それ以上説明するのは億劫であったし、再び咳込むのも面倒だ。 ゾロは眉間に皺を刻んだまま素直に口を開けると、流し込まれる水を含み、ゆすぎ、計量カップと入れ替わったボールに吐き出した。 それを何度か繰り返し、口の中が幾分かマシになったところでサンジを見上げる。 「チョッパーのことだ、おれの看病でほとんど寝てねぇーんだろ」 目覚めた瞬間に、ゾロは自分が「生きている」のだと再確認した。それはつまり、死も覚悟していたということ。明日の自分を疑わない身なら、ただ目覚め、いつものように「今何時だ?」などと考える程度なのだから。 それだけの瀕死状態だった自分をこの世に繋ぎとめるのは、きっと並大抵のことではなかっただろう。小さな船医に、自分はどれだけの負担をかけたことか。 「だから少しでも寝かせとけって?」 「あぁ」 そもそも、小声とはいえ、これだけ間近でサンジと遣り取りをしているにもかかわらず、チョッパーは目覚めないのだ。それだけ深く熟睡しているということ。 サンジの顔が盛大に歪んだ。脇に計量カップとボールを置きながら、溜息交じりの声を出す。 「……随分な自惚れ発言だが、まぁその通りだ。チョッパーはずっとお前の傍から離れてねぇし、看病初日なんて、クタクタだったろうに一睡もしなかったぐらいだ。けど、一応でも何でも診てもらえ」 「こうして目覚めた、それで問題ない。おれはそうヤワじゃねぇ」 「知ってる、誰もマリモに繊細さがあるなんて思ってやしねぇ。けどな、どんなに害虫並みにしぶとかろうが、この世に『絶対』なんてもんはねぇ。それに、チョッパーがどれだけお前が目覚めるのを待ってるか、分かるだろ?」 片方だけ覗く目が、真っ直ぐにゾロを射抜く。それに引きずられるようにして、脳裏にこれまでのチョッパーの言動が蘇った。 怪我した仲間を必死に介抱する背中、仲間の意識が戻った瞬間、文字通り飛び上がってそれを知らせにくる涙目。 サンジの言うことは分かる。分からないわけじゃ、ない。――けれど。 「……分かった。けど、もう少しだけ寝かせてやってくれ。せめて――」 目線を再び、上方へと向ける。 「あいつらが皮を全部剥き終わるまで」 ゾロの視線を追うようにして、サンジも調理場の方を眺めた。響く舌打ちと、片手で自身の金髪を掻き混ぜる音。 「ったく。ほんっとに可愛くねぇ頑固マリモだな、お前は」 諦めたような溜息が一つ、ゾロに降った。 その後、何故かサンジはゾロの元を離れなかった。一度、計量カップとボールを片付けに調理場に戻りはしたが、すぐにまた引き返してくると、ゾロとチョッパーの間の空間に足元を固定してしまった。それこそ本当に、あの見習い達がジャガイモの皮を剥き終わった瞬間、チョッパーを起こす気でいるのかもしれない。だとしたら、妙なところで律義なことだ。 多少疑問に思いはしたが、ゾロとしても現状確認しておきたい事項はいくつかあったため、これはこれで都合はよかった。 「……さっき」 「あ?」 「おれの治療をしてから結構経ったと言ったな。……あれから、何日経った?」 『自分が倒れてから』とは言いたくなかったし、『クマ』の名は何故か口に出すのが憚られた。 けれど相手には伝わったらしく、サンジはポケットから煙草のパッケージを取り出しながら即答する。 「2日だ。この夜が明けりゃ、3日目になる」 「そうか……随分と寝過ぎたな」 「てめぇは普段だって充分寝過ぎだけどな」 軽く揺すったパッケージから飛び出した一本を銜えながら、サンジが笑う。その口元はわざとのように皮肉げに歪められていたが、ゾロは大して気にしなかった。それよりももっと、目覚めてからずっと気になっていて、けれど尋ねるには多少の覚悟をしておかなければならない事項が脳内を占めていたから。 この数分でゾロが姿を見た船員は、チョッパーとサンジのみ。どうやら現在、屋敷内にはこの2人以外いないようだった。それは、単にクルー達が別の場所にいるのか、それとも――。 クマの言葉を疑っているわけではない。だが、己が意識を失ってからその後のことを、ゾロは何も知らない。もしもルフィに、そして仲間達の誰かに、何かが起こっていたのだとしたら……――。 「クルー全員……無事だったか?」 知らず、絞り出すような声になっていた。きっと、怪我の辛さだけのせいじゃない。 ライターを手の中でクルクルと弄っていた男の動きが止まった。無言のまま、片方だけ覗く目にじっと数秒見詰められる。 ゾロが焦れるギリギリのところで、その口が開いた。 「いや」 あっさりと吐かれた否定の言葉に、思わず息が詰まる。一瞬にして、全身に冷水を浴びせられた心地になった。 誰だ?誰がやられた?大怪我か?まさかそれ以上なんてことは……。 ドクン、どくん、ど、く――。 「てめぇが目覚めて、今よーやく“全員無事”になったところだ」 「っ……」 緊張で強張っていた身体から、一気に力が抜けた。怒りよりも先に、虚脱感がドッと全身に押し寄せる。 思わず両目を瞑り、唸るように呻いた。 「……まわりっくどい言い方すんな、アホ」 「はぁ?アホにアホ言われたかねぇなぁ。“全員無事”ってのは、そういう意味だろーが。おれは間違ってねぇぞ、アホはてめぇだ」 「……」 返事を返さず目だけを開けると、いつものニヤリとした笑みで「アーホ」と更に畳みかけられる。 今日のこの男は少し妙だ、とゾロは思う。基本的には相変わらずのムカつく表情と言動だが、何か、どこかが違う。 差し出された計量カップとボール、枕元から離れない革靴、「全員」――つまり「仲間」という括りに、ゾロを素直に含める発言。 そういえば、煙草も口に銜えてはいるが、未だに手の中のライターによる着火はされていない。一応重傷であるらしい自分が、傍にいるから……だろうか? あぁ、なんてらしくない。 そしてその言動の原因は、クマの前でこの男の覚悟を無理やり叩き潰し、一手に引き受けた自分なのだろう。 意識してか否かは知らないが、この男はこの男なりに、あの時のことをゾロに訴えかけてきている。はっきりと口に出すのではなく、「らしくない」行動全てで。 ならばゾロも、自分の想いを訴え返すしかないだろう。自分にだって、あの時のことについて言いたいことはいくらでもある。受け身なだけでいるつもりなどない。 無反応で見詰め返すゾロを怪訝に思ったのだろう、サンジが特徴的な眉を潜めた。 「何だよ」 「……米が喰いてぇ」 「はぁ?」 金髪から覗く目が見開かれる。が、それはすぐに細まり、大袈裟とも言える動作でサンジが溜息をつく。 「お前はほんっとに唐突だな。さっきも言ったが、チョッパーの確認取れるまでは飲食禁止だっつの。それに、喰えてもまずは粥……いや、寧ろその上澄みの……――」 「てめぇの炊いた米が喰いてぇ。あと、てめぇが味付けした海獣の肉」 「……」 途中で言葉を挟みこむように告げると、よく回るサンジの口が閉じた。 心底驚いたと言わんばかりに凝視してくる瞳。片方だけのそれを、ゾロも無言で見据える。 美味い料理は食べた人間を幸せにする。 ゾロは別に料理評論家でもないし、喰えれば何でも文句は無いが、味覚音痴ではない。美味い物を食せばやはり、身体も心も満たされる。 サンジの作る料理は正しくそれだ。口に入れた瞬間は勿論のこと、見た瞬間や、匂いを嗅いだ瞬間から既に、「幸」が生まれる。 そんな料理を作る人間、そうそう出会えるものではない。少なくとも、ゾロはサンジとその師匠以外に知らない。 サンジの気に入らない点はいくらでも挙げられる。だが、それでもこの男に代わる存在などいないのだ――自分にとっても、ルフィ達にとっても。 「ゾロ、お前……――」 「サンジさーん!」 調理場から響いた呼び声が、サンジの言葉に重なった。呆然としていた表情がハッとしたように崩れ、サンジが声の方を向く。 「終わりましたー!」と続く声にゾロも視線を向ければ、見習いの男がこちらに向かってブンブンと片手を振っていた。叫び声のボリュームが中途半端なのは、さっき散々サンジに注意されたせいか。 成長している見習いにサンジは片手を上げることで応えると、何かを振り払うかのように一度頭を振り、ゾロに向き直った。 そこに浮かぶ表情は既に、いつもどおりのムカつくそれ。 「そんなに好物が喰いたかったら、そのボロ雑巾みてぇな身体、さっさと完治させやがれ、アホ剣士。―― チョッパーを起こす」 背を向け、サンジが離れていく。 どうやら一応、ゾロの訴えもこの男に届きはしたようだが、無論それはただ「届いた」というだけ。受け止めるか否かは男次第であるし、同じことは当然、ゾロにも言える。 グルリと巡ったそんな思考は、小さな船医の「ゾロー!」という感極まった涙声によって霧散した。 幸せをつくる人 お前の両手は、そのためにある。そうだろ? それを代われる奴なんて、居やしねぇんだ。 |
あとがき あのクマの件。お互い、やっぱり言いたいことはありますよね、絶対。サンジ君なら、どうして止めたんだとか、ひとりでかっこつけてんじゃねぇとか、でもゾロのお蔭でルフィや自分達が助かったのも事実でそれは感謝していて、だけどそれでもしお前が死んでたら意味なんかないんだ、とか…。 それらを向けられたら、ゾロはゾロで、じゃあお前がしようとしたことにだって同じことが言えるじゃないかとか、「他を探せ」なんて簡単に口にするなとか、もっと自分のことを自覚しろとか…、もうね、色々ありますよね。 でもこの二人、仲間の前では勿論、二人だけの時でもはっきりとは口に出さなそうだなぁ、と。……何だろう、このややこしい話。(苦笑) そんなこんなですが、とにかくサンジ君、遅ればせながらハッピーバースデー!貴方の代わりなんていませんよっ!! |