拍手お礼B−1

ファイin阪神共和国

 

 

「色んな意味で強いね、小狼君は」


 “やることがあるから、死んだりしない。”
 オレも昔、ファイを水底に沈めた時にそう思った。
 だけどあの時のオレは、今の小狼君のような強い瞳ではなく、濁った暗い瞳をしながらそう思った。


 炎の巧断を従えて空を駆け上がって行く彼が、やけに眩しく見えた。



*─────────────────────*
セレス国編が解決した今だから書ける話。
 今回はこんな感じの超短編が3本です。

 

 

 

 

 

拍手お礼B―2

ファイin桜都国

 


 自分は何もしてあげられないと言う少女に、オレはそんなことはないと言った。

「笑ってあげて。その笑顔が小狼君のご馳走なんだから」


 笑顔は魔法。
 それはかつて、オレがあの人に教わったこと。



*─────────────────────*
★あの桜都国のシーンでは、単純に「いい言葉だなぁ」と思ったのですが。今振り返ると、どんな気持ちで言っていた台詞なのかな、と。

 

 

 

 

拍手お礼B−3

黒鋼in東京

 

 

 「黒たん」だの「黒りん」だの、正直、どれだけ言われたか数えきれない。
 あのへらい魔術師は、ガキ共や白まんじゅうのことは名前で呼ぶくせに、俺だけは妙な渾名で呼んでいて。
 初めの頃は「黒鋼だっ!」と訂正していたし、既に諦めの域に入った今でも、妙な呼び方はやめて欲しいと思っていた。
 けれど。


「 『黒鋼』 」


 こんな形での実現を望んだわけじゃ、なかった。


*─────────────────────*
★日本国で再び渾名呼びをされるようになった黒鋼さん。

今度はもう、「黒鋼だ!」なんて訂正もしないでしょうね。

 

 

201113日まで頑張ってくれていた話です。

 

 

back2.gif