ツバサキャラに対する思い

ファイ＝Ｄ＝フローライト

　いわずと知れた（？）私の一番お気に入りキャラさんです。普段はヘラヘラとしているけれど、実はデキる人。おまけに過去に暗い何かを抱えているとなれば、私のドツボです。（苦笑）

　前半の彼は、公式ガイドブックで「おちゃらけファイ」と称されるほどのヘラヘラっぷり。黒鋼さんやモコナとの面白い遣り取りも、私の笑いのツボでした。そして、小狼君やサクラちゃんに向けられる優しい言葉。私自身、励まされる言葉も沢山ありました。過去に色々とあった彼だからこそ、言える言葉というのがあるのでしょうね。

　後半（「東京」以降）は、「〜だよー」というような間延びした話し方も、ヘラリとした笑いも、それこそ おちゃらけることもなくりましたが、余計に彼の素に近い部分が出てきつつあるような気もします。（それが寂しいのも事実ではありますが…。）彼についてはまだ謎な部分が多いので、これからが特に気になる人でもあります。アシュラ王も目覚めましたし……ううっ！

小狼　（写し身）

　ご存知、主人公さん。３巻あたりまで、私の好きなキャラトップだった人です。（←どんな表現よ。）その後、順位はジワジワと後退してしまいましたが…。でも、間違いなく好きなキャラクターではあります。

真っ直ぐで一途で、おまけに戦闘も頭脳労働もできるし、礼儀正しい。酔えば面白い。なんて色々と揃った子なんでしょう。（笑）行動の全てに筋が一本ちゃんと通っているので、私は拝読していて「いいなぁ〜」と思えました。

「東京」以降の彼は…うーん、何とも言い辛い。（←出てくる頻度が減ったから、というのもありますが。）ただ、個人的には僅かに彼にも心があるんじゃないかなーと思っています。東京を去る直前、サクラちゃんの呼びかけと涙に、「ピク」と反応している描写があるので、管理人はそこに希望を抱いています。でも、もし彼が心を持っていたとしても、そして更に元の彼に戻ったとしても、ファイさんにしたことや羽根を手に入れるためにした残虐な行いについて苦悩することになるのでしょうね。そう思うと、うーん…。

サクラ

　はじめは記憶が揃っていないせいで、ぼんやりとしていてただ守られるだけだった女の子。でも、段々と羽根が揃うにつれて、明るい笑顔と温かさが生まれて。「猫の目」でのファイさんとのコンビは、個人的にとても好きです。酔うと、黒鋼さんさえ手を焼く彼女も素敵です。（笑）

次第に芯の強さまで見え始め。「東京」で独りで対価を取りに行った彼女は、本当に凛々しかったです。でもそれ以降、彼女の笑顔はなかなか見られなくなりましたね。仕方ないことですが。本編では更に悲痛な決意をしていますし……何とかならないものでしょうか。当たり前かもしれませんが、やっぱり彼女には、楽しそうな、幸せそうな笑顔が一番似合うと思います。

黒鋼

　私の中でのトップ２が彼です。初めの頃は、ただのケンカ上等で無愛想、短気な人だと思っていたのですが、段々と彼の優しさが見えてきて。ファイさんがストレートな優しさだとしたら、黒鋼さんはかなり遠回りで不器用な優しさだと思います。でもそれは、相手にちゃんと届きますし、相手に「申し訳ない」という思いを抱かせない。なかなかこのタイプの優しさを身につけるのは難しいような気がします。

　とにかく彼は強いですね。戦闘面は勿論ですが、精神面も。周りのメンバーの変化にもちゃんと気付き、フォローしたり支えたり。ある意味、黒鋼さんが一番気苦労が絶えないのではないでしょうか。自身だって色々と抱えているものはあるのに、周りのことまで…。

　ファイさんから「お父さん」と呼ばれた彼ですが、本当に、この一行にとって無くてはならない存在になっていると思います。

モコナ＝モドキ（白）

　ツバサの空気清浄機。（←え。）モコナ、大好きです。どんよりムードを吹き飛ばしてくれたり、ジーンとする言葉を言ってくれたり……。

　それこそ初めは、ただ明るいだけで、そんなに物事を深く考えたりする子には見えなかったのですが……大間違いでした。秘密技の一つだ、と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、相手の寂しさが分かること、そしてその上で相手を思いやれること。モコナの言葉は単純で率直ですが、だからこそ伝わってくるし、温かいと思います。もう、この子の言葉に何度ジーンとさせられたことか。

　これからも、変わらないモコナのままでいて欲しいです。

『小狼』　（実像）

　彼も本当に苦しい立場ですよねー。（泣）最初の頃（←水槽みたいなものに捕らえられていた頃）は、てっきり凶暴な悪役かと思っていたのですが、まさかこんなことになるとは。

　話し言葉や、魔法で剣を出したりと（←「カードキャプターさくら」を思い出しますよね）、もう一人の小狼君との違いも微妙にはありますが、やっぱり根本は同じのようですね。黒鋼さんを想って胸の紋章を隠したり、サクラちゃんの求める小狼は自分じゃないと気持ちを押さえ込んだり……いい子すぎて可愛そうになってきます。彼のこれまでや現在の苦悩は、私なんぞには計り知れないものでしょう。

　黒鋼さんやモコナの気遣いであったり、本編ではサクラちゃんにようやく名前で呼ばれたりと、少しずつ救いが出てきている彼ですが。でも、実はサクラちゃんが旅のメンバーから離脱しようとしていたりと、まだまだ苦難や苦悩が多そうです。少しでも安らげる瞬間が出てくるといいのですが…。

〜記：０７年３月末〜