ツバサ 春雷記 感想
※管理人はファイさん好きのため、彼に感想が偏ることがあります。ご了承下さいー。
春雷記〜前編〜 まさかこんなに出てくるとは思いませんでしたよ、セレス国シーン!!黒鋼さんがどうして片腕を失くしたかという回想シーンとしてちょっと出てくるぐらいかなぁ…と思っていたのですが、OPに入る前の冒頭から、ご丁寧にセレス国シーンでスタート! 丁寧で嬉しいといえば嬉しいのですが、なにぶん心の準備ができていなかったので、いきなり吐血ファイさん(※本当はユゥイさんですが、ここではずっとファイさん呼びでいきます。)やら、黒鋼さんの腕がゴロンやらで、「うわっ!」「ひーっ!」の連続。展開を知っていても心臓に悪かったです。(苦笑) というわけで、今回の前編に収録されていたのは、21巻166話〜22巻174話の写し身小狼君が登場するシーンまでの、8話強でした。 とりあえず、気づいた部分や感想を流れに沿って拾っていこうと思います。 ◎セレス国からの脱出シーン OP前の短い時間ということもあってか、飛王の台詞は全部カット。小狼君一向だけにスポットを当ててます。 細かい差はきりがないのですが、ここで気づいた大きな違いは、ファイさんが小狼君たちを先に逃がした後に、今度は黒鋼さんを逃がそうとする場面でしょうか。原作では、魔法は黒鋼さんだけを包んでいるように見えるのですが、アニメではファイさん自身も一緒に魔法に包まれていました。黒鋼さんだけを逃がそうとするのではなく、自分も一緒に脱出しようとしていた。……私の中では結構大きな違いのように思ったのですが、いかがでしょう? ファイさんが黒鋼さんに独りで行けと促す声は、予想よりも低くて、「行け!」というより「行け」と冷静に諭しているような感じがしました。 ◎目覚めた黒鋼さんと知世姫、ファイさんのシーン ここはカットも少なく、原作通りだったように思います。布団の周りを囲む布が無かったのと、黒鋼さんが「力があることが災いを〜…」と言いながら小狼君たち3人を回想した場面が変えてあったぐらいでしょうか。(でも、原作のままだとサクラちゃんはファイさんに刺されているシーンなので、変えてあって管理人的にはよかったです。あれをカラーで見るのは辛すぎます!泣) 画面展開では、黒鋼さんが「ずっと力がほしかった〜…」と話しながらの、現在の黒鋼さん→幼い頃の壮絶な表情の黒鋼さん→現在の黒鋼さんの流れが印象的でした。黒鋼さんの横顔から、幼い黒鋼さんの横顔に。そして、幼い黒鋼さんの正面から、現在の黒鋼さんの正面に。過去と現在の対比がグッとくるカメラワーク(?)でした。 ファイさんとのシーンでは、殴られて「黒様」呼びをされた黒鋼さんが、一度両目を閉じて息を吐き出してから「ぶっ飛ばす〜…」の台詞を言っていたのが、ちょっと意外でした。あ、ここで一呼吸おくんだ、と。 ◎小狼君と四月一日君のシーン 原作のような二人が夢の中で会う展開は無く、小狼君が四月一日君に「消えるな」と言った場面(侑子さんの店から東京へ行くシーン)を独りで回想するという形でした。 (ホリックの『春夢記(前編)』にも同じシーンが出てきましたが、それとは微妙に四月一日君の状態や立ち位置が違ったり……。まぁ、こればっかりは、別々に製作しているのですから仕方ない違いなのでしょうけれど。) ◎ファイさんが残りの魔力を義手の対価として渡すシーン 原作には無かった、ファイさんが取り出した魔力の元がちゃんと侑子さんに渡るシーンまで描かれていました。あれは、侑子さんの着物や背景からして、ホリックの「春夢記」で侑子さんが四月一日君の作るおつまみを待ってる間の出来事ということになっているようですね。 それにしても、ファイさんの目から青い魔力の元が出ていくシーン…カラーで動きがつくと、ちょっと予想外にグロテスクでびっくりしました。まるで(一応白抜きにしておきます→)目に悪い虫か何かが憑いていて、それが退治されて出ていくような…。 その後の、自分の命と引き換えにするようなものはもう渡さないというファイさんの宣言ですが。それを聞いた反応が黒鋼さんしか映らなかったのが、管理人的にはちょっと残念でした。原作では小狼君も微笑んでくれたんですよー。(泣) ◎ファイさんVS星史郎さん これまた、動きがつくと星史郎さんの首の締め具合がきつくて!ファイさんは無事だと知っていても、見ていてほんとに辛かったです。(泣) そして大きく(?)違ったのは、ファイさんの戦闘方法。原作では吸血鬼の血を活かし、爪を長くしての攻撃でしたが、アニメでは爪は全く伸びず。というより、戦闘に爪は一切使わず、手足を使った肉体戦を展開してくれました。特に後半の、右足の蹴りから回転を入れて左足の蹴りをきめる一連の流れはかっこよかったです!(←星史郎さんに対しては「痛そう」とか思わないのか。) ◎小狼君VS星史郎さんを見守る外野の人々 この場面からはカットされるシーンが多かったですね。(時間的にも仕方ないのでしょうけれど。)まず、小狼君と藤隆さんの血の繋がりについての、モコナ、ファイさん、黒鋼さんの一連の流れがカット。 その後の、小狼君が黒鋼さんに目線で「手出しは無用(←管理人の勝手な想像ですが、おそらく)」と訴えるシーンもカット。そのせいか、天照さんに見ているだけかと訊かれた黒鋼さんが「あれはあいつの戦い〜…」と返して、成長っぷりをかっこよく見せてくれるシーンもカットされていました。(ちょっと残念。)原作では結界の中にいた黒鋼さんたちですが、アニメではファイさんや知世姫同様、結界外にいたのも、そのことが理由の一つかもしれませんね。(結界の外じゃ手を出せるはずがないから、天照がわざわざ訊くこともない、という状況をつくるためかな?と。) 黒鋼さんがよく結界に閉じ込められていたと、からかわれるシーンもカット。その代わりかどうかは分かりませんが、少し前の、黒鋼さんが義手をはめて「悪くねぇ」と呟くシーン後に、ほのぼの場面が追加されていました。(ファイさんにふざけたように「前よりマシになった?」と訊かれ、「うるせぇ」と返す黒鋼さんに、周囲がどっと笑う…という感じです。) ◎サクラちゃんと四月一日君が夢で出会うシーン ホリックの12巻で出てきた、サクラちゃんと四月一日君の初対面や会話がまとめて一気に登場!ツバサしか読んでいらっしゃらない方にとっては、初めて見る会話ですよね。さすがに原作の会話全部は出てきませんでしたが、ここは夢の中であるということと、四月一日君の名前がサクラちゃんと小狼君の誕生日と同じという点には触れられていました。 ホリックの「春夢記(前編)」では、四月一日君がサクラちゃんに会うシーンは無かったですが、もしかしたら後編では出てくるのかもしれませんね。 ◎日本国に着いた時のことをファイさんと知世姫が回想するシーン 原作では台詞がついていなかったこの場面ですが、アニメではファイさんの台詞が入っていました。「早くしないと、死んでしまったら…」と、双子の兄弟を思い出すファイさん。そこへやってくる知世姫。「大丈夫です」と言いながら知世姫が触れたのは、原作ではファイさんの左頬でしたが、アニメでは頭でした。(頭に手を置かれていると、ファイさんが子供で、知世姫が母親のように見えてしまいました。) ◎小狼君VS星史郎さん 原作では「小狼」と呼んでいた星史郎さんが、アニメでは丁寧に君付けで呼んでいました。でも、確かに星史郎さんなら君付けの方がイメージに近いか…も? 原作とは違い、いつの間にやら本気モードに突入していた星史郎さん。攻撃に倒れる小狼君に向かって、モコナが「小狼!」を連呼する様が本当に切なくて…。(泣)サクラちゃんが眠っている今、やっぱりヒロインはモコナのようです。 ◎声優さん方 基本的にはN●Kの頃と同じ声優さんでしたが、天照さんと蘇摩さんが変わっていました。今回の天照役の方は、N●Kツバサではチィ役をされていて、今回の蘇摩役の方は、N●Kツバサではレコルト国の図書館司書役をされていて…どちらもN●Kツバサに関わっていた方だというのが面白いなぁ〜なんて思ったりしました。 思いつくままに語りすぎました、すみません。(苦笑)長々とした解説?感想?にお付き合いいただいた貴方様、有難うございます。お疲れ様でした! 後編は5月発売。次は3人が玖桜国へ旅立つシーンまででしょうか?個人的には「鷹王」のシーンが楽しみです。 |