原作(小説) 感想
※管理人はお庭番好きのため、彼に感想が偏ることがあります。ご了承ください。
久しぶりに登場人物紹介ページでお庭番の姿を見ました。でも、それはそれで何だか複雑な気分になったり……。(←「彼に何か起こるぞ」と。)そういえば、ここでのヨザックとムラケン君は絵が相変わらず古いままですね。二人も最近のAsukaのテマリ先生の絵にしてあげて欲しいですー。 眞王と大賢者、ムラケン君、有利だらけの一冊ですが……すみません、「彼はまだ還らない」をメインに感想を書きたいと思います。お庭番好きとしては語らずにはいられません、この話!それ以外の話は、今のところは一言メモのような感じで簡単に。 |
<<通り過ぎた森の先に>> こちらは既にザビvol.6で拝読していましたが、やっぱり当時は、眞王と大賢者の関係に驚かされました。そしてなぜ、大賢者の魂を持つ者が記憶をずっと蓄積し続けるのかという理由にも。まぁ、謎の部分もまだまだ残ってはいますが。 モルギフらしき剣も登場。やっぱり当時のモルギフの顔は今の顔と違ったんですね。(笑)鍛冶屋の女性も素敵でした。それから、この話では意外といい人そうな眞王。「子守りをする大賢者」という、絶対に貴重であろう(笑)シーンもあり。 |
<<界雷>> こちらは既に、NT分室06年2月号にて感想を語っているので、興味のある方はそちらをご覧になってみて下さい。 眞王が占い師に向かって、自分の血は呪われていると言っていましたが。この前の話の「通り過ぎた森の先に」で、彼の胸の傷がすぐに回復していたのも、その呪いとやらが関係しているのでしょうかね?うーん、まだまだ謎が多い人物です、眞王。 |
<<まるであなたの瞳の色>> まさかプチザビのお話を拝読できる日がこようとは!! ムラケン君と眞王の初対面。眞王、渋谷有利の名前と地球での様子を知る。ラストでは、地球に火と水の箱を運んだのであろう大賢者の様子も。あの様子だと、大賢者はそのまま地球で過ごしたのでしょうね。傷つけあったまま別れた眞王と、もう会うこともなく……。二人がそんな別れ方をしていたとは思いませんでした。眞王が最後のカードで見た有利に関する過去も、どんなものだったのか気になります。 |
<<呼んでやらない>> こちらも既に、NT分室05年11月号にて感想を語っているので、興味のある方はそちらをご覧になってみて下さい。 当時はちっとも気づきませんでしたが、ムラケン君が内心で有利にしていた忠告(←もし記憶の中に過去の人格が甦っても、それに縋ったり支配されてはいけない、という。)は、最近出てくるようになった“別人有利”の事と繋がっていたんですね。今回収録されていた「彼はまだ還らない」でも、ムラケン君が有利にその変化が現われたと知って、慌てる描写がありましたし。思わぬ部分が伏線だったりするんですねー。 |
<<彼が(マ)王に育つまで>> ムラケン君の最後の一言(←独白部分です。)が、すごく印象に残った話です。 ムラケン君と有利の初対面、そして初会話。小学生の頃から熱血漢な有利と、大人びていたムラケン君。ムラケン君の苦い思い出と、それを計算でも何でもなくあっさりと打破してしまう有利。この二人はいい関係だなぁといつも思います。あと、体格のために普段の食べ物にも気を使っていて、それなのに誘惑には弱い有利もツボです。(笑) |
<<(マ)夏の海は恋の季節>> まさか「地(マ)」の後にこんなことが起こっていたとは!というか、あのビキニを流されたお姉さんが、ここまで活躍していたとは!いいキャラしてます、お姉さん。(笑) 有利の記憶が飛んでしまったりと、驚きの展開が多かったお話。とはいえ、野球がらみの有利の話は、切なくなるものが多いですね。有利は本当は王なんかになりたくなかったのではないか、と苦悩するムラケン君も切ないです。 |
<<彼はまだ還らない>> お庭番、そうなりましたかー。まさか今回で記憶(意識?自我?)が戻るとは思っていませんでした、しかも帰路の途中で。有利と対峙しても記憶が戻らなかったので、グウェンに会おうとも眞魔国に還り着こうとも、アニシナさんの治療が済むまでは彼に自我が戻ることは無いと思っていたのですが。 お庭番が窓から見たのはおそらく、グウェン自身の姿というより、グウェンの船の旗印ですよね。ヨザックの国への想いは、それほど強かったのですね。(泣) 記憶が戻ればそりゃあ、喬林先生も仰る通り、お庭番はああいう行動に出ると思います。前回の「故郷(マ)」の感想で、お庭番の記憶が戻っては欲しいけれど、それはそれで彼が苦悩しそうだと語りました。あの時は悲惨すぎると思い書きませんでしたが、自害のような行動に出そうだとも思いました。けれど、私は先述した通り、アニシナさんの治療によってお庭番が元に戻ると思い込んでいたので、目覚めた彼が自害しようとしても、その場にいるアニシナさんであったり、見守っているであろう有利たちがそれを止めてくれて、事なきを得ると思っていたのです。……まさか、帰りの船の中で事が起ろうとは。(泣) そうそう、お庭番が操られていた理由も、ムラケン君の推測とはいえ判明しましたね。やはりイェルシーは死者を操るようで。お庭番は自分が死んだと思い込んでいるため、その術に操られた。なるほど、あの地下道の出来事などで散々出てきた「信じた瞬間、思い込んだ瞬間に、現実となる」というのは、こういうところにまで繋がってくるのですね。つまりお庭番は、自分が死んだと信じ込んでいるだけで、実は生きている。ゆっくりとだけれど、心臓も動いている。 今回の事件で、その鼓動も更に危ういことになっているのは確実(泣)ですが、それでもここまでくれば、お庭番は何とかなるような気がします。脚は半ば潰れているようですし、プチザビの絵にあった腕も心配。もう元のように動き回ることは難しいのかもしれませんが、それでも、今刊を拝読していると、彼の命は助かるような気がしました。この展開で、アニシナさんに治療してもらってもダメだったなんてことになったら……あんまりですよぉ。(泣) この話ではお庭番、色んな人から心配されていました。有利も、コンラッドも、ムラケン君も、グウェンも。あんな展開ではあったけれど、その点は庭番好きとしてはとても嬉しかったです。特にグウェンダルの反応はもう……!(涙)喬林先生が以前、主従関係ではグウェンダルとグリ江ちゃんが好きだと仰っていましたが、そういう思いも文章に反映されているんでしょうか。普通はなかなか真似できない、けれど文句なくかっこいい言動の上司さんでした。 そしてようやく原作でも、ムラケン君がギュンターやグウェンダルと対面。もうマニメのイメージが付きまくっていますが(苦笑)、原作ではどんな出会い方になるのかと楽しみにしていました。グウェンはやっぱりここでも彼らしかったですが、ギュンターは……何だかもの凄いことになってますね。(苦笑)大好きな陛下の声さえ聞こえないほどの放心状態。とういか、おあずけの犬。(笑)期待以上の反応で嬉しいです、さすがフォンクライスト卿。 コンラッドはやはり、眞魔国にはまだ戻れないようですね。でも彼に関しては、もう有利自身も安心していますし大丈夫でしょう。というか、「これが(マ)」でコンラッドが有利を海へ突き落とした理由、ここでようやく有利が理解するわけですね。無理はないけれど、長かったなぁ……。(苦笑) ヴォルフに関しては、もう毎回似た感想になっていますが。有利とムラケン君を海へ突き落すシーンは、やはり今のヴォルフラムだからできることでしょうね。有利が出会った当初の彼ではきっと無かったと思います。とはいえ、グウェンが到着した時の様子は可愛らしかったですが。(笑) そしてそして。眞王は何やら色々と考えているようですが、渦に巻き込まれた3人はどうなってしまうのか。非常に続きが気になる次刊なのでした。とはいえ、まさか次刊は、有利たちの方面ばかりで、お庭番を引き受けたギュンター御一行の方は全く触れられない……なんてことにはならないですよ……ね?(どきどき) |